【20日目】 29℃ 心もムシムシジメジメ
ここのところ、どんよりした気分で巣をながめています。
ツバメさんは、帰って来る様子はありません。
毎朝聞こえてきていた、ツバメさんの声もこの2日間、聞こえてきません。
我が家にラッキーはこなかったな。
落ち込んでしまいます。
ため息ばっかりついているので、
子どもに「おかあちゃん、はよ立ち直りいや」言われてしまいました…
引越し20日目の、巣の状況
巣を覗いてみました。
やはり、卵を一つ置いたままです。
“思い切って、この卵を温めてみようか、人工孵化にチャレンジか?”
頭によぎります。
なんとAmazonで調べると、
人工孵化装置なるものも売っているではありませんか!
そう言えば、子どものころ、科学館で大きな孵化装置のなかでヒヨコがピョコピョコしていたのを見た覚えがあります。
孵化させるところまでは、温度管理で何とかできるのでしょう。
ただ、こんな素人の私が、人工孵化・飼育にチャレンジできるとは思えず。
家族に話しても、それは自然の摂理に任せた方がいいのではないか。
そんな答えです。(当たり前か)
引越し20日目の疑問。ツバメの人工孵化や飼育、できるの?できないの?いいの?悪いの?
野鳥の飼育はいいのか悪いのか?
地元大阪府のHPで調べてみました。
野生鳥獣の保護に対する考え方
傷病野生鳥獣を保護することは、鳥獣保護思想の普及啓発や野生鳥獣の保護繁殖のために大切であり奨励されるべきものでありますが、許可なく野生鳥獣を捕まえたり飼ったりすることは、法律で禁止されています。他の生物を襲ったり他の生物に襲われたりすることは、いわば自然の摂理であるとも言え、生物多様性の保全の観点からも、傷ついた野生鳥獣を見つけた場合は原則そのままそっとしておいてください。かわいそうだからと連れて帰ってしまい、どうしていいか分からなくなるのでは、かえって無責任な行為となってしまいます。また、一時的にでも人間に保護飼養されることによって、かえって弱らせてしまうこともあります。
例) 室温を一定で保つ・・・・・・野生での体温調整ができなくなる。
例) 人間が餌を与える・・・・・・必要以上に人間に慣れる。自然の中で餌を採ることができなくなる。
…なるほど。
巣落ちしたツバメのヒナを保護し、自然に帰した管理人さんのこん身のサイトを見つけました。
ヒナを育てるのは、人間の赤ちゃんを育てるのと同じく大変な作業です。
頻回のエサやり、自然へ帰すための飛行訓練、体調管理etc.…命をあずかるというのは、とても重いことなのだと思いました。
軽い気持ちではとてもできるものではないと、このサイトを見れば良くわかります。
いわずもがな、ですが、卵を孵化させて飼育する、なんてことは言語道断!であることが調べるにつれ、わかってきました…。(卵からツバメを育てたサイトなどはまったく見当たりませんでした。)
ヒナを保護するのは、あくまでも自然へ帰すことを前提とした一時的なものでなくてはならず、そうであっても、場合によっては法律違反になることがあります。
- 野鳥を許可なく捕まえたり、飼育することは『鳥獣保護法』という法律で禁止されています。
- やむをえない場合の保護にあたっては、都道府県の担当係りに届けをし、役所から『飼育許可証』をもらう必要があります。
大阪(特に私が住んでる地域)は、自然が少なく、田畑も宅地開発により年々つぶされています。
自然の風景から四季の移り変わりを感じられることが、難しくなってきました。
ツバメさんについて調べるまで、自分が動物であることも忘れてしまうような日常です。
初夏を運んでくれたツバメさん。今日はどこで寝ているのかな。