巣作り12日目(2軒目）。ツバメは一夫一妻制？

【12日目】　 　  26℃　扇風機を出した

 引越し12日目の、巣の状況

昨日くらいから、ツバメさんたちはこの巣周辺で生活するようになったのでしょうか。
作りはじめた頃に比べると、巣の上で落ち着いている様子がたくさん見られるようになりました。

巣をのぞかせてもらうと…羽がフワフワと見えます。

巣のなか、卵を産む「産座（さんざ）」には、やわらかいかれ草や鳥の羽などをたくさんしいています。

『ツバメのなかまたち』あすなろ書房(1991)p.23　より

2軒目の巣作りを始めてから、今日で7日目です。
一般的にも、営巣開始から1週間ほどで巣が完成するとのこと。

ウチのツバメさんも、そろそろ、子育てを始める準備ができてきたのでしょうか。

今朝の動画は長めです。
ツバメさんが動かなかったので、その姿をアップしました。

いつもの撮影タイムにカメラを向けても、ツバメさんはジーっと座ったままでした。

引越し12日目の疑問。ツバメは一夫一妻制？

以前、別のオスらしきツバメの襲撃にあったツバメさん夫婦ですが、夫婦のきずなは強いように見えます。

夜は寄り添うように寝て、昼は二人で協力して巣作りしています。

“ツバメの番（つがい）”という言葉は、ほほえましい響きをもって、子どもの頃からよく耳にしましたよね！

 今日は、ツバメの夫婦事情について調べてみました。

Q1　ツバメは一夫一妻制なの？

A1　日本に渡ってくるツバメは、やってくる一夫一妻です。

いったん夫婦になると、相手のどちらか一方が死んでしまうまで、新たにペアを作ることはありません。 夫婦で力を合わせて、子育てをします。

Q2　モテるオスツバメの条件は？

A2　尾羽の長いオスが、ツバメ界ではイケメンです。

 ヒナが育つ巣のなかに、ダニが多いとツバメのヒナはうまく成長できません。ツバメに寄生するダニがいますが、ツバメは、オスも巣に入って子育てするので、なるべくダニの少ないオスを、メスとしては選びたいところ。 ツバメの尾羽は、ダニの寄生により発育が悪くなるので、長い尾羽は、寄生虫が少ない証拠です。 メスに選ばれるオスとして、アピールポイントとなるのが、長い尾羽なのです。

Q3　ツバメは浮気しますか？

A3　はい、します。

ツバメのメスは、つがいのオスより魅力的なオスに求愛されると、ことわれないようです。DNAによる親子鑑定で、夫以外の父親を持つヒナが26.6％も含まれていたという調査結果もあります。特に、尾羽の短いオスを夫に持つメスは、「つがい外子」を持ちやすいようです。

Q4　電線の上で、仲良く並ぶ二匹は、つがいですか？

Q4　はい、そうです。二人並んでいる時点で、巣作り、子育てをする相手として、お互いを認識しています。

人の倫理や道徳、法律や文化に照らし合わせて、私たちは、ツバメの行動に共感したり、嬉しくなったり、批判的な気持ちになったりしますが、きっと、子孫を残すための工夫や知恵が、ツバメの不思議な生態の中につまっているのでしょうね。

ツバメ、すごい！