【8日目】 24℃ つゆ時期なのに乾燥注意報
やはり、最初の巣は放棄したようです。
今朝、一軒目の下を見ても、泥やワラは落ちていませんでした。
昨日、一日の間に、巣作りをしていなかったということです。
一方で、二軒目の巣は、着々と完成に近づいています。
こちらは、玄関をすぐ出たところに設営されていて、家の者が扉を開けるとツバメさんと鉢合わせしたりします。
お互いにドキッとしたりするのですが、ツバメさん的にはOKなんでしょうねぇ。
2,3日もすれば、ツバメさんも人も慣れるかな。
引越し8日目の、巣の状況
というわけで、今日からは、二軒目を中心にレポートします。
私に慣れてきてくれたのか、今日は、カメラを気にしつつも、黙々と巣作りしている姿が見られました。
一軒目より、泥の割合が多く、しっかりとした巣の印象です。
引越し8日目の疑問。フン受けは、いつ、どのように設置するべき?
ちょっと気が早いかもしれませんが。
時々、町では、ツバメの巣の下にフン受けのようなものを設置してあるところを見かけます。
「フンが落ちて、頭にベチョッとならない工夫なのかな。」
他人事の時は、深く考えず遠くから眺めるだけでした。
いざ、ツバメの一家をお迎えする立場になると、どのタイミングで、どのようなものを、どう設置すればよいか、さっぱりわかりません。
調べたことと、今経験していることのまとめです。
Q1 フンはいつごろから落ちてくるの?
A1 巣作りの間、ヒナが小さいうちは、ほとんど落ちてきません。
また、ヒナが小さいうちは、親ツバメがフンをくわえて巣の外に捨てます。
ヒナが大きくなったら(生まれてから10日くらいから)、ヒナは自分でオシリを巣から出してフンをするようになります。
Q2 フン受けは、いつ設置するの?
A2 親ツバメの警戒心が強い、巣作り中、抱卵中はさけます。
ヒナが産まれてからは、巣を放棄することはありません。
Q3 フン受けは、どの場所にの設置したらいい?
A3 ツバメは、下に台のない場所(=敵が来ない場所)に巣を作ります。巣から50㎝以上、下の方につけます。
ツバメかんさつ全国ネットワークHPに、取り付け事例や、取り付け方が詳しく載っていました。
こちらでは、フン受けの配付を毎年行っているようです。
(我が家は、時期を逃してしまいました。)
今年度分の配布は終了しましたが、HPから、フン受け型紙をダウンロードできます。
日本のツバメは、減少しています。
第6回自然環境保全基礎調査 鳥類繁殖分布調査報告書 p.166より
この図を見ても、日本に帰ってくるツバメは減ってきていることが分かります。
- 田畑や自然が減り、エサとなる虫がいなくなってきたこと
- 軒のないモダン住宅には、巣作りがしにくい
これらの原因で、ツバメは、日本で段々見られなくなってきています。
また、フンが落ちてイヤということで、人がツバメの巣作りを妨害したり、巣を壊してしまうケースもあるようです。
一方で、ツバメの巣作りを、温かく見守る取り組みも各地でおこっています。
ツバメは、巣づくりをはじめてから、ヒナが巣立つまでの1か月ほど人の近くで暮らします。
ヒナがフンを落とす期間は、たった2週間ほど。
なかよく暮らしたいと思う、今日この頃。